
申込フォームを作っても講座運営が楽にならなかった理由
申込受付、日程変更、前日案内、会員向け案内が分散していた講座サイトで、申込後の運営フローまで一体化した実例を紹介します。
講座の申込フォームがあっても、申込後の対応が別々の場所に残っていた案件がありました。
申込受付、日程変更、前日案内、会員向け案内が分散し、申込者が増えるほど運営側の手作業も増える状態です。
この案件では、フォームを作り直すだけではなく、申込後に発生する4つの流れを一体化するところまでを対象にしました。
フォームで減ったのは受付作業だけだった
申込フォームが受け持つのは、主に最初の受付です。
しかし、講座運営は申込完了では終わりません。
- 参加日を変更したい
- 開催前に案内を送りたい
- 会員向けの情報を届けたい
- 申込状況を運営側で確認したい
変更前は、申込受付、日程変更、前日案内、会員向け案内が分散していました。
申込だけオンライン化しても、その後の連絡が個別対応のままなら、申込者が増えるほど手作業も増えます。「フォームがあること」と「運営が一つの流れになっていること」は別でした。
判断:集客ページではなく運営フローを対象にした
この案件で先に整理したのは、ページの見た目ではありません。
申込後に、受講者と運営がそれぞれどこへ進むかです。
対象にした流れは次の4つです。
- 申込
- 日程変更
- リマインド
- 会員向け導線
「講座サイトには必ずこの4機能が必要」という一般論ではありません。この案件では、この4工程が分散していたため、同じ流れの中へまとめました。
実装:申込後の操作を別機能で終わらせない
実際の実装では、通常申込、日程変更、会員ページをそれぞれ用意し、バックエンド側で申込情報を扱っています。
前日案内は、毎日19時に翌日分を対象として送るリマインド処理です。申込時には、変更・キャンセル用の案内も送る構成になっています。
実装上の流れを整理すると、次のようになります。
- 申込フォームで受付する
- 申込情報を管理する
- 申込者が日程を変更できる導線を用意する
- 開催前日にリマインドする
- 会員ページから必要な案内へ進める
個々の機能を置くだけでなく、申込情報を起点に次の操作へつなげています。
管理側にも追える場所を用意した
受講者向けの導線だけでは、運営側の確認作業は残ります。
運営側には申込管理画面を用意し、申込情報を確認する場所をまとめています。会員向け導線と管理側の確認を同じデータの流れに乗せることで、案内ごとに別の一覧を作る状態を減らす構成です。
ここでも、大規模な顧客管理システムを先に作ったわけではありません。申込後に実際に発生していた変更、案内、会員導線を対象にしています。
After:4つの流れを一体化した
変更後は、申込、日程変更、リマインド、会員向け導線を一体化しました。
申込後の動線が途中で切れにくくなり、運営側も対応状況を追いやすい構成です。
ただし、導入前後で運営時間が何時間変わったか、連絡件数が何件減ったかという実測値は確認できていません。そのため、削減時間や対応件数の成果は記載しません。
確認できるのは、分散していた4工程を一つの運営フローとして実装したことです。
フォームの次に確認すること
講座やイベントの申込フォームを作ったあと、運営負荷が残っているなら、次の順で確認できます。
- 申込後に手作業で送っている案内を書き出す
- 日程変更の受付場所を確認する
- 前日連絡の対象者をどう決めているか確認する
- 継続利用者が次に見る場所を確認する
- 運営側が対応状況を確認する場所を確認する
分散している工程が見つかったら、フォームを増やすのではなく、申込情報からつながる導線として設計します。
案件の概要は、匿名事例「申込後の対応までつなげる講座サイト」にも掲載しています。
まとめ
この案件で申込フォームだけでは足りなかったのは、申込後の対応が別々に残っていたからです。
申込、日程変更、前日リマインド、会員向け導線を一体化し、受講者と運営が次に進む場所をつなげました。
フォームを作る目的は受付画面を増やすことではありません。受付後に繰り返す運営業務まで、一つの流れとして扱えるようにすることでした。