
手順書を作るなら、何から先に残すべきか
手順書や業務メモを作り始めるとき、最初に残すべきものの優先順位を整理します。
手順書を作るなら、何から先に残すべきか
業務整理を始めると、「全部残した方がいいのでは」となりがちです。
でも、それでは続きません。
先に結論
最初に残すべきなのは、頻度が高いものではなく、止まると困るものです。
特に優先度が高いのは、
- ミスすると影響が大きい業務
- 引き継ぎが発生しやすい業務
- 質問が何度も出る業務
この3つです。
なぜ全部書かない方がいいのか
全部を一気に残そうとすると、作る側が疲れます。
そして途中で止まります。
小さい会社では、完璧な資料より、使われる資料の方が価値があります。
しかも、最初に気合いを入れすぎると、更新されない資料が増えやすいです。
古い手順書は、ないより危ないこともあります。
たとえば「担当者が変わった後も古い振込先を記載した手順書が残っていて、誤送金した」「旧システムの操作手順が残っていて、新人が古い方法で作業してしまった」——こういったことは実際に起きます。
整備する余裕がないなら、更新できる範囲だけ残す方が安全です。
最初に残すと効果が出やすいもの
優先順位をもう少し具体的にすると、次の順で考えやすいです。
1. 間違えると影響が大きい業務
入金・請求処理、顧客向けメール送信、本番環境への公開作業のように、ミスが外部へ影響するものです。
ここは手順が短くてもよいので、先に残した方が安全です。確認チェックリストが1枚あるだけでも、ミスのリスクが下がります。
2. 人に聞かれやすい業務
同じ質問が何度も来る仕事は、残すだけで負担が減ります。
特に、入社時・引き継ぎ時に毎回説明している内容は、簡単なメモでもあるだけで口頭説明の時間が大幅に減ります。
3. 休んだときに止まる業務
特定の人しか分からない仕事は、最優先で見える化した方がよいです。
「その人に聞かないと分からない」という業務が3つ以上ある会社は、属人化が進んでいるサインです。
どこまで細かく書くべきか
最初から完璧な操作説明にしなくて構いません。
まずは、
- 目的(この手順書は何のためにあるか)
- 手順(番号付きの箇条書きで十分)
- 注意点(やりがちなミスや確認が必要な箇所)
この3つがあれば十分です。
たとえば「月末請求処理」であれば、こんな形で始められます。
目的:毎月末に請求書を作成して送付する
手順:1. スプレッドシートの〇〇シートを開く / 2. 当月分のデータを確認する / 3. …
注意点:送付前に金額の桁を必ず確認する
画像や細かい補足は、実際に使われてから足す方が続きやすいです。
まとめ
手順書は、量より優先順位です。
止まると困る仕事から先に残す。
これだけで、運用はかなり軽くなります。
全部を一気に整えるより、まず困りやすい仕事を1つずつ残す。
その進め方の方が、小さい会社では現実的です。


